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頭痛ダイアリー

監修:富士通クリニック 頭痛外来
五十嵐 久佳 先生

頭痛ダイアリーに頭痛の特徴を記録しましょう

頭痛の症状は人によって異なります。一人ひとりの頭痛の症状に合わせた対策を行うためには、患者さんご自身が自分の頭痛の特徴を把握することが重要です。頭痛ダイアリーを活用して、頭痛の起こった日時や、どのような痛みか、どれくらいの痛みか、頭痛はどれくらいの時間続いたか、吐き気や光・音・においなどが気になったか、お薬を飲んだかどうか、などを記録しましょう1,2)。また、自分が片頭痛にどの程度悩まされているか、片頭痛ストレスの実態を記録しておきましょう。記録を見返すことで、自分がどんなときに、どのような頭痛に悩まされていて、どのようなお薬をいつ飲むのが合っているのかを理解するのに役立ちます。自分の頭痛の特性を知り、生活への影響について適切に把握することが、「片頭痛コントロール」の第一歩となります。

診察では頭痛ダイアリーを医師と共有しましょう

頭痛ダイアリーは治療を行う医師にとっても、頭痛の日数や痛みの状況、お薬の使用状況、日常生活への影響の程度など、問診のみと比べて頭痛の情報を具体的に確認することができるため、確実な診断や治療効果の把握に役立ちます。また、医師と患者さんの間のコミュニケーションもスムーズになるといわれています1)

ここでは、日本頭痛学会が作成している頭痛ダイアリーの書きかたと活用術を紹介します。

頭痛ダイアリーの書きかたと活用術2)

1.

月曜日はじまりで4週間分記録できます。記録をはじめた日から日付を記載しましょう。

2.

月経があった期間は、「生理」の欄に線を引いてください。

3.

頭痛があった日は、頭痛の起こった時間帯(午前・午後・夜)に合わせて頭痛の強さを3段階(重度:+++、中程度:++、軽度:+)で記載します。下段に使ったお薬の名称(略称)と、効いたかどうかを記載してください。効いた場合はお薬の略称を○、やや効いた場合は△で囲むなどご自身でわかりやすい記号で記載します。

4.

影響度の欄には、頭痛が日常生活にどれくらい影響を与えたかを3段階(+++:何も手につかず、横にならなければならない、++:仕事・学校・家事の能率が通常の半分以下である、+:頭痛はあるが日常生活に大きな支障はない)で記載しましょう。

5.

メモ欄には、どのような痛みか(ズキンズキンと脈打つようか、締め付けられるようか、など)、吐き気や光・音・においなどが気になったかなどを記載しましょう。頭痛を引き起こすきっかけとなったできごと(イベント、外出、天気、寝過ぎ、ストレスなど)があれば、一緒に記載しておきましょう。

  • 1) 日本神経学会・日本頭痛学会監修. 慢性頭痛の診療ガイドライン2013. 医学書院, 2013
  • 2) 日本頭痛学会ウェブサイト. 頭痛ダイアリーで頭痛を攻略 
    https://www.jhsnet.net/dr_medical_diary.html(2020年10月2日閲覧)