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生活のTips 運動編①

適度な運動で片頭痛は予防できる?
:ヨガ

監修:富永病院 脳神経内科
菊井 祥二 先生

あなたへのおすすめTips

片頭痛を少しでも和らげたいと思っているあなた。ヨガを行うことであなたの片頭痛の症状を軽くできる可能性があります。

平日の朝や夜に5分ずつ、休日は1時間など、無理のない範囲であなたの生活にヨガを取り入れてみてはいかがでしょうか。

片頭痛の症状が重いときには無理せず休みましょう。

適度な運動は片頭痛を和らげるといわれていますが、実際のところはどうなのでしょうか。今回はヨガの本場、インドで行われた3つの研究結果から、ヨガと片頭痛の関係をひもときます。

ヨガで片頭痛の症状が軽くなりました

最初に紹介する研究では、片頭痛治療薬などの一般的な治療のみ行った片頭痛患者さんと、それに加えてヨガを週5回行った患者さんについて、片頭痛の頻度(月に何回起こるか)と痛みが、6週後にどのように変化するかを比べています1)。その結果を図にしたものがこちらです。

図:片頭痛の状態の変化

一般的な治療を行った患者さん(水色)も治療前より6週後のほうが症状は改善していましたが、ヨガを行った患者さん(えんじ色)のほうが、より改善していたことがわかりました。

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次に紹介する研究では、薬による治療のみ行った片頭痛患者さんと、それに加えてヨガも行った患者さんについて、3ヵ月間にわたり変化を観察しました2)。ヨガは、はじめの1ヵ月間はインストラクターと一緒に週3回、それ以降は自宅で週5回行いました。
その結果、3ヵ月後の片頭痛の頻度、痛みの強さ、日常生活の支障度はいずれもヨガを行った患者さんのほうが低かったことがわかりました。つまりこの研究でも、片頭痛に対するヨガの効果が確認されました。

最後に紹介する研究でも同じような結果が出ています3)。セルフケア(誘発因子を避ける、食事や睡眠など生活習慣の工夫)を行う片頭痛患者さんと、週5回、各1時間のヨガを行った患者さんについて3ヵ月後の結果を比べました。その結果、ヨガを行った患者さんのほうが片頭痛の頻度、痛みの強さ、頭痛発作が起きている時間がいずれも低くなっていました。

このように通常のケアにヨガを追加することで、片頭痛の頻度や痛みなどが軽くなるということがいろいろな研究からわかっています。

片頭痛でお悩みのあなた。ヨガにチャレンジしてみませんか?

ここまでの記事を読んでヨガが気になったあなた。これからヨガをはじめるにあたって、厚生労働省のホームページでもヨガの情報が公開されています。患者さん向けの利用ガイドもありますので、参考にしてみてください4)

それでも、ヨガをするために毎日まとまった時間をとるのは難しいという方もいらっしゃるはず。そんな方は、平日の朝と夜に5分ずつ、休日だけは1時間やってみるというように、少しずつ習慣にできる工夫を考えてみてはいかがでしょうか。

片頭痛がどのように変化するかをしばらく観察して、ヨガの時間を調整してみるのもいいかもしれません。

あなたの片頭痛コントロールのために、上手にヨガを取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 1)Kisan R, et al. Int J Yoga. 2014;7:126-132
  • 2)Kumar A, et al. Neurology. 2020;94:e2203-e2212
  • 3)John PJ, et al. Headache. 2007;47:654-661
  • 4)厚生労働省. eJIM(イージム:「統合医療」に係る情報発信等推進事業):ヨガ
    https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/doc_e03.html(2021年9月閲覧)
  • itor

当サイト「片頭痛コントロール」では、片頭痛患者さん向けのヨガのレッスン動画をYouTubeで配信予定です。人気YouTuberのB-life/Mariko(マリコ)さんをインストラクターにお迎えして、ヨガ初心者の方でもわかりやすいレッスン動画を紹介します。

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